カープ 動作解析の新部門立ち上げで注目の弾道測定機器ラプソードとは?

カープ
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鯉太郎です。

カープが不振選手の再生を目的とした、動作解析の新部門を立ち上げました。スコアラー時代から動作解析に定評のある畝コーチが来季から、3軍統括として指導に当たり、映像係、トレーナーを一つのグループにしてやっていくようです。近年、データ解析が盛んになりMLBでもアストロズなどでも導入され、成果を上げています。

カープでは主力の会澤や鈴木誠也などが球団に対して毎年契約更改の席で導入を要望していますが高価を理由に断れられています。しかしトラックマンはカープ球団以外11球団で既に導入されています。

2014年:楽天
2015年:DeNA
2016年:ソフトバンク,西武,オリックス,日ハム
2017年:巨人
2018年:中日,阪神,ヤクルト,ロッテ

そんな状況で、カープでは2018年の春季キャンプからラプソードという機器を導入しています。大瀬良投手が体験し球の回転数が前から気になっていた、平均が2000~2300回転だったと、こういう機会をもらってありがたいとラプソードを体験した感想を語っていたとか。

弾道測定器 ラプソード

弾道測定器とは、軍用レーダーの技術を応用したボールの弾道を追尾測定するための機械です。当初はゴルフで利用されていたようです。近年、ゴルフ界に追従するように日米の野球界でも導入が進み、練習や対戦相手の研究等に利用されるようになっています。

この装置で測定したデータを分析することで、野球界では慣例のように言われてきた「ボールのキレ」や「ライナー性の当たり」などといった分かるような分からないようなあいまいな表現が数値というかたちで目に見えるようになります。

看板商品はトラックマン

弾道測定器の代表例はアメリカ・MLBで導入されているトラックマンという名の製品です。具体的には、”Trackman baseball”というものです。
MLBではこれとカメラ映像とを組み合わせて運用するスタットキャストと呼ばれる弾道分析システムも使われています。

トラックマンとラプソードの違い

さて、トラックマンとラプソードの主な違いは①「値段」、②「設置方法」、③「試合で計測できるか否か」④汎用性です。

①値段
価格面では、トラックマンの方が高価で、ラプソードの方が安めです。トラックマンは2000万円~3000万円、ラプソード(Rapsodo)の価格は100万円以下です。

②設置方法
野球用トラックマンは、薄型テレビのような形をしていて、ゴルフ仕様よりもやや大型です。グラウンド内の様々なボール軌道を測定するために観客席の壁などからグラウンド内に向けて設置します。
ラプソードは三脚の上にカメラが載ったような形をしています。

③試合で計測できるか否か
トラックマンは、グラウンド外から計測できるので、試合中でももちろん計測できます。対して、ラプソードは前述したようにその都度装置を選手の近くに置かないといけないので試合中の計測には不向きです。

④汎用性
トラックマンは、大掛かりなカメラを固定したりして使用しますので持ち運びが難しいですが、ラプソードは小型の機械なので持ち運びしやすいです。

どう使い分けるのか

トラックマンは、試合中も計測に使用できるので自軍だけでなく対戦相手のデータも収集できる上、トラックマンを使用する球団同士はデータがオープンになるとも聞きます。つまり、自軍選手の練習だけでなく対戦相手の研究などにも利用できるということです。たとえば、近年MLBで「王シフト」のような極端な守備シフトがたびたび見られるようになったのは、このトラックマン(とカメラとを組み合わせた「スタットキャスト」システム)により正確に打球方向が予測できるようになったことが大きいと思います。
一方で、自軍のデータも他球団に筒抜けになる、機材が高価、固定設置が一般的なので設置場所が限られる、といった点がやっかいです。

ラプソードは今のところ選手の近くに設置するほかないので、試合中は計測することができません。なので対戦相手のデータを収集することが難しく、トラックマンのような相手チームの研究等には使えません。
ですが、データが相手に筒抜けになる心配がない、機材が安価、練習時やブルペン・室内練習場などシーンを問わず持ち運んで利用できる、といった導入しやすさがあります。カープでは主にブルペンや故障明け選手の状態確認などに使うみたいです。

トラックマンとラプソードを両方導入している資金潤沢のチームもあります。課題として、トラックマンとの数値と整合性がとれないと使えませんので、トラックマンとの数値のずれを確認して導入しているようです。

大事なこと

現状、NPBでトラックマンを導入する予定がないのはカープのみとも言われています。実際にトラックマンを導入すれば相手攻略の大きな一助となるでしょうが、裏を返せばライバルチームにもデータが渡ってしまう上、データを分析するスタッフの力量や現場の理解がないといたずらに金をドブに捨てるようなものなので一長一短ですね。

実際、全球団がトラックマンを導入しているMLBでも昨年のヒューストン・アストロズは数学や統計などの専門家を独自に招聘し、何年もかけてチームを編成してワールドチャンピオンになりました。ただ機材を導入すれば解決とはいかないのが難しいところ。データを活用できる人材を確保できるかどうかも重要なポイントです。

打球の測定も可能

鈴木誠也選手なども打球速度が気になるようですが、投球だけではなく打球の分析も可能です。打球の飛距離が判別できない室内での打撃練習でも、ラプソードを使用すれば数値として確認できます。実際に使用した、DeNAの楠本選手は、「自分が思いきりスイングして捉えた打球も、数値で見ればよくなかったり。その逆もあります」と感想を口にしています。この感想を聞くと、数値至上主義になると選手も困惑しそうです。

ただ、鈴木誠也選手などの一流選手としては自分の打球についてデータを持っていたい思いは非常に強いと思いますし、資金力でフロントが拒否し続けるとFA流出のきっかけになるかもしれません。

カープでのラプソードの役割

ラプソードを用いる主な役割は、不調に陥った選手の「調整と矯正」だ。例えば、1軍実績のある薮田と岡田の再生。薮田は17年に15勝、岡田も同年に12勝を挙げて、リーグ優勝に貢献した。しかし、復活を期した今季はそろって0勝。かつての輝きを取り戻すため、ファームで実戦登板を重ねて1軍に上がったが、結果には結びつかなかった。根本的な原因は何なのか-。来季も不調が続くようなら「ラプソード」も使いながら、徹底的に突き詰めていくというわけだ。

 

 

 

 

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