GSK グラクソスミスクライン 銘柄分析【2019.4】 高配当ADRの英国株

米国株投資
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グラクソスミスクライン(ティッカー:GSK)は、イギリスのロンドンに本社を置く世界有数の規模を持つグローバル製薬企業です。

グラクソスミスクラインの歴史的成り立ちですが、ステロイド吸入剤などの気管支喘息治療薬やヒスタミンH2受容体拮抗薬「ザンタック」などを開発・発売していたグラクソと、ゾビラックス(抗ヘルペスウィルス剤)やレトロビル(抗HIV薬)など世界で初めて抗ウイルス薬の開発に成功したバローズ・ウェルカムが1995年に合併してグラクソ・ウエルカムとなった。

その後、世界初のH2ブロッカー薬タガメットや、オーグメンチン(ペニシリン系抗生物質)、パキシル (SSRI) など世界的売上規模を誇る製品を開発・発売してきたスミスクライン・ビーチャムグラクソ・ウエルカムが2000年に合併して発足した。

ロンドン証券取引所と、ニューヨーク証券取引所に上場しています。ニューヨーク証券取引所ではADR(米国預託証券)としてドル建てで購入ができ、また英国企業なので米国株のように源泉徴収税の10%が掛からないため配当の二重課税がありません。

米国株投資を行っている方で高配当に注目されている方は、一度は目にしたことがある銘柄と思います。

 

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グラクソスミスクラインの事業別売上

 

グラクソスミスクラインの事業は大きく3つの事業で構成されています。医療用医薬品、コンシュマーヘルスケア、ワクチンの3本柱になります。(2018年)

医療用医薬品事業について

医療用医薬品はさまざまな急性疾患や慢性疾患の治療薬を開発し、製造しています。

GSKの収益に最も寄与している事業であり、2018年の売上は172億6900万ポンド(約2兆5,000億円)に上り、GSKの総売上高の56%を占めています。

この事業は、呼吸器、HIV感染症、オンコロジー、免疫炎症領域など幅広いポートフォリオで構成されています。

ここ数年、新興市場およびアジア太平洋の人口増加や生活水準が向上している地域で最も著しい成長がみられています。の需要増加の傾向は、世界の人口増加や新興市場における経済の発展、ライフスタイルの変化による健康への長期的な影響に伴って今後も続くと予想されています。

参考サイト:GSKの医療用医薬品事業

コンシュマーヘルスケア事業について

GSKは世界最大の一般用医薬品(OTC)メーカーです。GSKはOTC医薬品では36の市場で第1位を確保しており、オーラルケアの領域ではマーケットリーダーの座を占めています。

日本では、「シュミテクト®」、「ポリデント®」、「ポリグリップ®」、「カムテクト®」「ボルタレン®」などの製品が揃っています。

世界市場では、新興市場が顕著に成長を見せています。人口増加、経済成長、高齢化などにより自分の健康に積極的に取り組むセルフメディケーションの傾向が強まっていて、消費者がより安価で入手しやすい製品を求めてコンシューマーヘルスケア製品の需要が高まっています。

参考サイト:GSKのコンシュマーヘルスケア事業

ワクチン事業について

GSKのワクチン事業は幅広いポートフォリオと革新的なパイプラインを有し、160カ国以上に1日200万回接種分のワクチンを供給しています。

GSKはあらゆる世代に対して40種以上のワクチンを製造しており、天然痘、肺炎球菌、肝炎、ロタウィルス、百日ぜき、インフルエンザなど22疾病に対する予防に役立っています。

投資の神様と言われるウォーレンバフェットは、ワクチン事業について「ワクチン事業は、きわめて魅力的なビジネスである。予防接種一回分のワクチンを製造するのにかかるコストは1.5ドル程度だが、それをおよそ9ドルで国に売ることができるからだ」と述べています。また、政府も国民にワクチンを行うので新興企業や安いワクチンを導入するには、二の足を踏むので実績と歴史がある世界的企業が独占的にワクチン事業を行っています。
2018年の決算では、帯状疱疹のワクチンであるShingrixが米国とカナダで市場シェア98%と独占しておりワクチン事業全体を押し上げる原動力となっています。また競合他社のワクチン供給不足により肝炎ワクチンやインフルエンザワクチンで増収の恩恵を受けています。

参考サイト:GSKのワクチン事業

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グラクソスミスクラインの地域別売上

グラクソスミスクラインの事業別売上高になります。米国が39%、欧州が26%、その他地域が35%となっています。米国事業が前年比で6%増と業績を牽引しています。世界経済はやはり好調な米国を軸に回っている感じです。
英国企業ですが、世界有数なグローバル製薬企業と言えます。
グラクソスミスクラインの2018年の業績レポートはこちらを参考にしてみてください。
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グラクソスミスクラインのEPSと1株配当

2007年から2018年までのEPS(1株あたりの利益)、DPS(1株あたりの配当金)と配当性向になります。

各項目の長期推移を見てみると、EPSはバラツキが大きいです。2015年を最後に自社株買いも行われていません。

製薬事業は、各国政府の政策に左右されます。高齢化と財政難から目の敵にされている製薬メーカーの苦境が見受けられます。

DPSですが、英国企業のためポンドベースの支払いになっており、ADRではドルとポンドの為替の影響を受けております。近年は、1.6ドル前後での配当金になっています。

配当性向は、2010、2014、2016年に100%超えをしていて減配の可能性も考慮に入れる必要があります。ただ、配当金が1.6ドルで安定的に支払われておりGSKの高い株主還元の姿勢が分かります。

連続増配して高い利回りを目指すのではなく、今の高い利回りを維持していけるかが投資の判断になるかなと思います。

また、英国企業のADRのため現地の源泉徴収税が掛からないためNISAとの相性が良く配当金を無税で受け取る事が出来ます。

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グラクソスミスクラインの売上高とキャッシュフロー

グラクソスミスクラインの売上高の推移になります。2014年あたりで落ち込みが目立ちますが、それ以降右肩上がりを示しています。

グラクソスミスクラインの2009年からのキャッシュフローになります。

会計的にごまかしにくい営業キャッシュフローが、年々着実に増えていて、儲かる構造が確立されている企業が素晴らしいと言われます。グラクソスミスクラインは、残念ながら右肩上がりではなくデコボコしています。

儲かる構造とは、営業キャッシュフロー÷売上高の「営業キャッシュフロー・マージン」が高い会社です。15%~35%程度あると素晴らしいと言われています。2015年を除いて15%以上あるので事業として儲かる構造は確保していると言えます。

売上高とキャッシュフローからグラクソスミスクラインは、成長性の溢れる魅力的な企業ではありませんが、儲かる構造を有している安定的な企業と言えます。

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グラクソスミスクラインからの配当金

グラクソスミスクラインには、2018年1月に新規購入してポートフォリオに入れています。

投資額に対する回収率8.8%
累計配当金650.75
2019年7月時点配当金
2019年7月95.44
2019年4月121.83
2019年1月
98.17
2018年10月
100.58
2018年7月102.15
2018年4月132.58

総投資額は、約7,400ドル投資しています。配当金は、総額555.31ドルで 7.5%回収しています。購入価格での予想利回りは5.69%になっています。

2019年4月の配当金

2019年の配当ですが、2018年の決算レポートで前年並みを維持する指針を公表しています。

各国の高齢化や医療費抑制の政策により株価は変動していますが、世界的な人口増加と新興市場の健康を求める意識の高まりから安定的に売り上げは確保していけそうです。

GSKの2018年決算レポートからは、減配の心配は当面の間心配なさそうです。

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